高宮あきと云う奴によるDBトラ飯ブログです。pixiv(9164777)もやってます♪主に女性向けなので、嫌悪感じる方はご遠慮下さい(汗)。


by synthetia

現飯→未トラ→未飯さん駄文。

ついったしてると妄想が果てしなく広がる代わりに、ついったでは語りきれない萌えを吐き出す行為…駄文。

タイトルの通り、なんかそういう内容の書きなぐり。
ちゃんとしたSSにすらなってないです。
本当にすみません…でも楽しいぜ…!!

※現飯ちゃん視点。真武道会2ベースで。





「ああっ、いたいたトランクスさぁ〜ん!!」

 本当はもうくたびれてヘトヘトだった上、今すぐベッドにダイビングしてしまいたいのをググッと我慢。僕はつい見知った顔のいる方へと飛び込んでしまう。
 だって悟天やトランクス君(チビ)はいつもセットで弾丸のように喋りまくって僕の事なんかいらないみたいだし、こないだまで「にいちゃんにいちゃん」って呼んでくれてたのは嘘なの悟天? って気分で。
 おとうさんときたらベジータさんと一緒で、天津飯さんやヤムチャさん達は大人たち同士で仲良いし、クリリンさんは奥さんとべったりしてるわで、肝心のピッコロさんときたら…、
「悟飯さん、どうされましたか?」
 いやいやこの話はもうやめ。
 トランクスさんなら僕を邪険になんかしないし優しいし親切だし、この人と話しているとなんだか落ち着く。まるで…本当のお兄さんみたいで、しかもカッコいいんだ。それに、ずっと前会った時よりも歳の差が狭まった分もっと話しやすくなったし、気付けば僕はトランクスさんにべったり。けれどこういうの別に他愛のない行動だから悪くないよね? …罪悪感もちょっとだけあるんだけどさ…。







 もつれ込みにご注意







 僕とトランクスさんは、さっきの防衛戦(壊滅寸前の都市を守った事)や、戦闘人形と呼ばれる厄介な敵を何体倒しただのと云った近況を含めた会話の中に「ここ美味しいお店ありますか?」とか、この世界での流行や曲とか、何処其処にレジャーランドが建設されているとか、そういった話題も持ち出したりなんかして気を紛らわせる。
 …一度は取り戻した筈の平和を再び奪われ、焦燥感でいっぱいの筈。せめて僕たちが役に立てたら良いんだけど…。僕にとってこの人は恩人であり、弟の存在もトランクスさん無しではあり得なかったんだし。
 トランクスさんの穏やかな微笑み方やゆっくりと首を傾げる仕種。それを目の当たりにしていると「ああ、」と声にしたくなる。だって似てるから。
「ん? 悟飯さん、どうされましたか?」
「え、いえ、えっと…」
 ぼ、僕なんか喉渇いちゃったなぁ〜…と、間抜けな返答をしてみせると彼はぽん、と両手を叩き「ならあちらでソーダでも飲みましょうか」と手を引っ張ってくれるもんだから「ああそれ良いかも!」と答えてみせると即、満開の笑み。それは陽の光を弾く海面みたいでとてもキレイ。最初会った時の翳りも徐々に薄れている印象。
 冷たい飲み物でリフレッシュして、さてみんなも待っているだろうし…と、僕達ふたりがダイニングに向かおうとした時———。

「…まだ其処にいたのか」
 みんな待っているから急げよ、と、佇む『彼』がいる。

 その踵を返す様子。
 肩幅も、ゆったり歩く仕種さえも。

 ああ全然かなわない本当に…正直あれが本当に『大人になった僕』なのか、と見せつけられる度に自己嫌悪に陥る自分がいて。鋭い眼差しや隙の無い振る舞いの中にも僕らへ対する配慮や気配りもあって、接していく度、あの人に憧れ魅了される。実力の差とか、潜在能力の開きがどうとかそんなものは全く関係ない。戦闘だけなら僕も周囲に負けない自信もあるけど、何かを決めて貫き通す覚悟や度量、気迫の面では完全にあの人には負ける。全然かなわない…。
 去っていく後ろ姿にトランクスさんもまた、溜息をついている。
 僕も、おとうさんが生き返って戻ってきてくれた直後なかなか飛びついたり甘えられなかった記憶もあるから、なんとなくだけどそういうのよく分かる気がして、切ない。
「…トランクスさん、行きましょう」
 僕はわざと無邪気を装い「今日のおかず、なんでしょうね」とお腹をさすって彼を引っ張った。まだ心此処に在らずなのか、トランクスさんたらボーッとして生返事だ。
 どうにかしてあげなきゃ…。





「で? キミの用事とはなんだ?」
 夕食も終え、みんなそろそろ寝静まったんじゃないかってタイミングに僕は心臓大爆発しそうな勢いで『未来の僕』をバルコニーに呼び出し「大事な用事があります」と言ってしまったのだった。
 いざ呼びつけてみたものの、相手の不信感がびしびし伝わってくるわ、眉間の皺がおっかないわで、背中に汗がじわって浮かんでくる。
 なかなか本題に切り出せず、こちらがもごもごしていると業を煮やしたのか悟飯さんは「用が無いなら寝ていいか?」と言ってくる始末で、うわわってなった僕は慌てて彼の逞しい腕にしがみつく。途端、きっと鋭い眼光を投げられたのだからたまったものではない。
 …冷たい夜風が吹き抜けた。途端、寒気と共に鼻がむずっとして、僕は相手の腕に掴まったまま「はっくしょん!!」…盛大なクシャミをしてしまった。
 …どうしよう!
 背筋の凍る思いでびちょびちょになったその腕を離し、何か拭く物はないか、どうしようどうしよう…と焦っていると…。
「…中、入ろうか」
 ちょいちょい、と館内を指差すその顔。
 淡く広がるそれは初めて見るものだった。

 まるで自分の家のように勝手知ったる態で廊下を突き進み、悟飯さんは僕を大広間のソファーに座らせると湯呑をふたつ、持ってきてくれた。中身は、緑茶だ。
 眠る前にカフェインは御法度だろうけどいいよな? …そう言って微笑み、首を傾げる仕種は成程、本当によく似ている。
 僕は単刀直入に自分の感じている事や、トランクスさんへの接し方へついてを語ると、彼は「ああ…」と呟き、こちらをじっと見つめる。ややあって悟飯さんは一口お茶を飲むと「冷たくしてるつもり、ないんだけどなぁ」と、吐露した。
「俺の中のトランクスは…まだちいさな子供だったから。ああやって再会してみたらまるで別人みたいになっちゃってたから…」
 どう接していいか分からないんだ、と悟飯さん。
「前みたいにするにはもう大き過ぎるし、第一俺が気にかけてやらなきゃいけないって事もないだろ…」
 ———キミがやっているみたいに接したいんだが、と俯く横顔は普段纏っている鋭さも堅さも全く無くて、心底寂しそうで。…いつしか僕は彼に寄り添って「そんな事ないですよ」と励ます図となった。
「トランクスさんだって本当は悟飯さんと一緒にいたいんです。僕には分かるんです。だってどんなに強くなったとしても、おとうさんやピッコロさんがいないと僕だって寂しいもん…それと同じだ」
「…ピッコロさん、か」
 あの人にも注意されたんだっけ、と彼は低く呟く。
「あのなぁ。俺は、おとうさんやピッコロさんとは違うんだって」
「え………?」
「だから孤独を抱え込むな。オレや悟空を真似る必要などないって、そう言われたよ。…あの人には本当、かなわない…」
 冷めていく緑茶をそっと飲み干すと、傷痕にかかる前髪を振り払って苦笑するその顔は、遠くはあるけど届かなくもない位置にいる『もう一人の自分』で。僕はなんだか安堵感とお茶のあたたかさに助けられ、自然と微笑む事が出来る。
「悟飯さん。今だけ…ですけど。ひょっとして悟飯さん、僕にヤキモチ妬いていたりとかしました?」
「え?」
「僕がトランクスさんを取った、って…」
 この質問に「何を馬鹿な…」と返す悟飯さんの横顔や耳がそれはもう滅茶苦茶赤くなっていたのを図星と解釈し、なんだか胸がスッとした僕って凄く腹黒いのかもしれない…というかこの人、実は結構純粋なんじゃないか? 弟子を取られたって感じる師匠って…うぅう、くっそ可愛い! …応援しちゃいたくなるじゃないかもう!!
《その方が僕にも好都合なんだよ》
「悟飯さん! 早速明日にでもトランクスさんと一緒に過ごしたらいいんじゃないでしょうか? 僕、協力しますから!!」
 なんでしたら明日のチーム編成でなるべく二人きりになれるよう頑張りますよ、と意気込みの程を伝えてみれば相手はきょとんとし「…どうして?」と首を傾げる。
 …自分同士だというのにこの鈍感さ、これじゃトランクスさんは本気で苦労が絶えないんだろうなぁ…。早速眩暈を覚えた僕だった。





 翌日を境に、ベジータさんと父、トランクス君と弟の合間にじりじりと潜り込んですっかり邪魔者扱いを受ける羽目になった僕だが、けしてピッコロさんの真横に並ぼうとは思わない。仮にも僕だって高校生、そんなにベタベタ甘えている場面をみんなに見られたくはないからだ。
 とはいえあれからトランクスさんときたら暇さえあれば「悟飯さん、悟飯さん」と、僕ではなくてあっちの『悟飯さん』にすり寄っているので、なんだか胸にぽっかり穴が開いた気分。
 おかしいなぁ…僕、実はトランクスさんの事、好きだったんじゃないかな? …その口が呼ぶのは自分ではないのが、こんなにも寂しいだなんて。
「…どうした悟飯、身体の調子でも悪いのか?」
 ———代わりにピッコロさんがやけに僕の事構ってくれるようになってきたからそれはそれでいいんだけど、いざ失ってみるとその耳元で『僕は代役だったのかぁ!』と叫んでやりたい衝動が半端ない。
「ピッコロさん…僕もあんな風にカッコ良くなれるでしょうか?」
 そう問えば我が師匠は無表情で「『グレートサイヤマン』では不服か?」と切り返してきたから笑うよりほかない。
「うぅ〜ん…違うんです、違うんですよ、ああいう大人のかっこよさじゃないというか…っあ〜…っ、でも『グレートサイヤマン』いいですよね!! 負けていないですよね、ねっ!!」
「格好良いのか、アレが」
「う…かっこいいんですよ、やだなぁピッコロさんは!」

 前方を飛ぶあの二人が、こっちを見た。
 なんだかにこやかにしているからムカッとした。

 慌てて師匠から遠離るとチビ達の支援に馳せ参じ、でっかいサイヤ人の戦闘人形を破壊した後、金属で出来た敵数体を倒し、空中が静かになったところで一息ついた。

 すごく———すっきりした。







 END.



未飯さんの葛藤と、現飯ちゃんのヤキモキ。
自覚の無いほのかな恋心と憧れの狭間って良いですな〜!



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by synthetia | 2017-01-31 20:19 | (主にトラ×飯)駄文 | Comments(0)